高次脳機能障害と
後遺障害について
こちらでは高次脳機能障害の定義と、後遺障害などの適切な認定を受けるために必要なことをご紹介します。
高次脳機能障害とは
高次脳機能障害とは、交通事故や病気などで脳が損傷してしまうことによって起こる、認知障害や行動障害などの総称です。具体的な症状としては、記憶力や集中力・注意力が低下したり、人格が変わって感情のコントロールがきかなくなったりします。他にも、目的を達成するために計画を立てて手際よく行動することができない遂行機能障害や、対人関係能力の低下、固執性や依存性などが見られます。高次脳機能障害があると、様々な面で日常生活・社会生活への適応が困難になるのです。
後遺症と後遺障害の違い
後遺症と後遺障害は似たような言葉に思えますが、実際には全く異なるものです。そのため、後遺症があるからと言って、「後遺障害認定(後遺症認定)」が受けられるとは言えません。以下にて、後遺症と後遺障害の具体的な違いについてご紹介致します。
後遺症
後遺症とは、事故直後から一定期間の治療に励んだにも関わらず、今後治療しても改善が見込めない状態のことです。例えば、交通事故に遭ってしまい、治療後に痛みや痺れなどの症状が残っている状態であれば、この時点で後遺症となります。保険会社は「後遺症」というだけでは一切の補償をしないため、適切な補償を受けるためには「後遺障害」と認定してもらう必要があります。
後遺障害
後遺障害とは、後遺症の中でも後遺障害等級に該当する症状のことです。後遺障害等級に該当して、はじめて逸失利益などの補償を受けることができます。後遺障害等級に該当するためには、「後遺症により労働能力が喪失している」と認定される必要があります。そのため、たとえ後遺症があっても、後遺障害と認定されなければ補償は受けられません。
なお、交通事故後の代表的な症状である「ムチウチ」も後遺障害として認められた例がありますが、後遺障害と認定されることは決して容易とは言えません。適切な補償を受けるためにも、是非行政書士へご相談ください。
その時、何をすればいい?
What do
I
have to
do then?
周囲の理解が得られにくい
高次脳機能障害は、ご本人の社会復帰が困難になるだけでなく、ご家族に与える負担も決して少なくありません。また、障害そのもので日常生活が困難になる上、外見からは判断しにくいという特徴があります。交通事故による怪我が治癒し、一見すると健康な人に見えるため、障害に対する周囲の理解を得ることが難しいのです。病院で検査をしても異常があるとは認められず、適切な後遺障害等級認定を受けられない可能性もあります。
専門家のサポートで適切な認定
適切な後遺障害等級認定を受けていないが故に、本来得るべき損害賠償金を受け取れなかったケースは少なくありません。特に頭部外傷による高次脳機能障害等での申請には高度な専門的知識を要する為、できるだけ事故から間もない段階からの専門家によるサポートを強くお勧めいたします。
後遺障害で問題になるむち打ち
交通事故で多くみられるむち打ちの症状としては、首の痛み、肩や背中の痛み、頭痛、手の痺れ、筋力の低下などが挙げられますが、それらの症状が日常生活や仕事に支障をきたしてしまう程度となってしまうケースも少なくありません。
しかしながら、周囲からは「むち打ち程度」と軽視されがちで、本人が感じる辛さとは反してその証明は難しく、後遺障害として認められないことも多いのが現実です。
むち打ちは証明が難しい
むち打ち等(いわゆる携帯捻挫、腰椎捻挫)と言われるものは、レントゲンやMRIによって「事故による明らかな異常」を確認できないケースがほとんどです。
自賠責における後遺障害認定では画像所見というものが重要視されますが、上記のような「事故による明らかな異常」が確認できていなければならないという訳ではありません。従ってその他の判断材料となるものを丁寧に立証することにより、後遺障害認定を受けられる可能性はありますので、医師より「画像上異常なし」と診断されたとしても諦めるのはまだ早いと考えます。
納得のいく申請をする
もちろんむち打ちの場合であっても、必ずしも認定が受けられるということではありません。当事務所では当然認定を目標としたサポートを行っておりますが、その前提として「納得のいく申請をする」ということを重要視しております。被害者請求のメリットとして、申請内容を把握したうえで自賠責へ直接提出するというものがありますが、被害者本人の状況、自賠責の基準等に基づき万全な状態で申請に及ぶことが、ご依頼者様の納得及び後遺障害認定に繋がると考えております。
その時、何をすればいい?
What do
I
have to
do then?
認定を受けるためにも行政書士をご検討ください
このように後遺障害の申請は被害者一人一人内容は異なりますので、専門的視点から申請内容を検討する必要があります。
交通事故によるむち打ちや高次脳機能障害など後遺障害でお困りのことがあれば、お気軽に当事務所にご相談下さい。
行政書士のサポートに加えて、示談交渉・訴訟に対応している弁護士との連携も整っております。
被害者本人、またそのご家族のご負担を少しでも軽減できるよう尽力いたします。
神奈川県をはじめ、関東全域を対象として、メールやお電話での無料相談も行っておりますので、是非ご活用ください。今ある不安を取り除き、安心して暮らせるようにしましょう。